マイペン制作秘話

トップページ > マイペン制作秘話

なぜ溶接屋が「マイペン」を開発できたのか

はじめまして。マイペン開発者の有限会社浅原工業 代表取締役 浅原克好です。
今回は私がマイペンを開発するまでの秘蔵ストーリーをこの場をお借りしてあなただけにお話しさせていただきます。

弊社 浅原工業は、日本茶の本場である静岡県島田市で1980年4月、溶接業を主として創業いたしました。
その場所柄、日本茶生産者様から色呂菜茶機械や茶工場の改良を依頼されることが多く、お客様のご希望に沿った製品を試行錯誤して作り上げてきました。
この「お客様のご希望に沿ったもの作り」は創業時に定めた弊社の経営理念で、それは今でも一貫して弊社のモットーであり続けています。


お客様のご希望に沿った結果

「お客様のご希望に沿ったもの作り」と言えばこんな事がありました。「マイペン」を開発する数年前の事です。
その頃から他の食品工場と同じ基準での茶工場の「安全性・安心性・信頼性」が声高に求められるようになりました。

そんな時、地元の茶工場より工場の開口部にメッシュの取付依頼の仕事が飛び込んできたのです。
メッシュを入り口に取り付けることで、外気からの埃やゴミを遮断しながらも工場内に換気と採光を確保したい、とのご希望でした。

茶工場などではその製造過程で高熱が発生します。
その熱を逃がさず高熱状態のままの作業では作業者の安全が確保されませんし、お茶の葉にも良い影響が出ません。

かといって工場の扉を開けたままでは衛生面が不安です。

そのため従来はカーテン式のメッシュの上部をワイヤーで左右に引っ張り防虫対策をしていました。
しかし、上に付けたワイヤーがたるみ両サイドや下端部が風にあおられ隙間が出来、大した成果は得られませんでした。
更にはシーズンオフに束ねた網が雨、風により劣化し、その結果虫が卵を産むなど逆効果になることもあったのです。

自動スクリーン、高速スクリーンといった便利なものもありましたが、中小の茶工場にとっては到底コスト面で割に合うものではありません。

そこで思考錯誤を繰り返し完成したのが電気代もかからず、安価な「手動スクリーンeco門」でした。

手動スクリーンeco門の特徴は、
・ 簡単設置。
・ 電気代や維持費がかからない。
・ シーズンオフ時のメッシュ、シートの収納。
・ 風にあおられても下端部が巻き上がらない。
・ 文字やロゴを入れる事で外部へのアピール。
・ 四方の気密。
・ ファスナーを取り付け最小限の開閉。
・ オーダー寸法なので現場での溶接作業が無い。
・ 用途に合わせたメッシュ、シートが選択可能。
・ 安全で簡単操作
・ 内部からはすっきりとした解放感。

この製品はお客様からの声を参考にしたからこそ完成しました。

・ 手動で開閉を行いCO2を排出しない。
・ 自然に差し込む光を工場内に取り込むことで明かりを確保

まさに、現場の声から生まれ、現場の声が育てた手動スクリーン「eco門」なのです。

そして現在、食の安全・安心、環境などをまとめた「GAP(GAP(Good Agricultural Practice)」に取り組んでいる茶工場が全国的に増え、その工場からeco門はご支持いただき、多く取り付けて頂けるようになりました。


そしてふとしたきっかけから

しかし近年、茶生産者様からよく耳にするのが「お茶の需要低下と低迷」でした。

eco門を取り付けて頂いた茶工場様からもそんな話をよく聞くようになり、打開に向けての良いアイデアがいよいよ必要とされていました。

そして2008年12月のこと。

「エコ」と「携帯」が流行語と書かれている新聞紙面を眺めている時、ふっとアイデアが閃きました。

「これだ。」

ふと頭に、スティック粉末とボールペンが浮かび上がったのです。

まずはスティック粉末。
誰もが経験しているとは思いますが、スティックシュガーなどは、一度開けると半分使って捨ててしまい丸めたスティックを開いて次回使う人は少ないのではないでしょうか。しかも毎回ゴミになる。

これはエコではない。

そしてボールペン。
ポケットサイズで邪魔にならないで持ち歩ける。
男性なら胸ポケットへ、女性なら小さなバック、化粧ポーチにも入れる事ができる。

そこで手元にあった粉末茶をボールペンの中に入れてみる事に。

アイデアは良いが粉末が出にくいことと、充填がネックに。

そんな時、友人と居酒屋へ。
そしてボトルにサインしたペンをみて、これなら使えるのではないかと思いました。

ペン先にマヨネーズの容器と同じ素材のポリエチレンを使用し、つまむ事で中の粉末が出るように、また透明なので残量の確認が出来るようになりました。
そしてボールペンより太いのでこれなら充填もできる。
部品全てに食品の適合を受け、粉末緑茶を入れて使用してみました。

スムーズに粉末が出てくる。緑茶も1本で24杯飲む事が出来る。
中身が無くなっても粉末を詰め替えることで容器は半永久的に使う事が出来る。
ペン型なら手に馴染みもあり、携帯に便利だ。

「携帯」ができ「エコ」である。
私の思いがすべて叶った携帯粉末容器が完成しました。


しかしまだ問題が。

ボールペンに比べれば充填がし易くなったものの、ペン型の容器に充填する事はやはり容易ではありません。
そこで、詰め替えパックに付いている凸凹のチャック部分にはめ込む携帯粉末容器専用のろうとを製作しました。

この専用ろうとを使用すれば、粉末がこぼれる事もなく、手軽に携帯粉末容器に充填することが出来ます。

こうして完成した容器を、私は「好きだっ茶」と名付けました。

この「好きだっ茶」、見本市やフェアに出展してみたところ好評をいただき、各種メディアにも度々取り上げられるようになりました。

低迷している茶業界の発展に微力ですが貢献できているのではないかと思っています。

そして現在。「好きだっ茶」はではお茶だけでなく、様々な粉末を気軽に携帯できる容器「マイペン」として新たな進化を始めています。

全て「お客様のご希望に沿ったもの作り」を追求した結果です。

今後も「喜ばれる創造」を第一に考え、プロ意識と責任を持ち歩んでいきたいと考えております。